「姿勢を改善するには筋トレが必要」「姿勢が悪い人は、まずはインナーマッスルをつけよう」
このような話を聞いたことはありませんか?
猫背や反り腰を改善するために、腹筋や背筋、インナーマッスルを鍛えている方も多いでしょう。
もちろん、筋力は姿勢を支えるために大切な要素の一つです。
しかし、筋トレだけで姿勢が改善するのであれば、多くの方が長年姿勢に悩むことはないはずです。
では、なぜ筋トレを頑張っても姿勢が改善しないのでしょうか?
今回は、柔道整復師(国家資格)・ピラティスインストラクターの視点から、その理由について解説します。
姿勢改善に筋トレは必要?
まず、結論からお伝えすると、姿勢改善に筋トレは必要な要素の一つです。しかし、筋肉が弱いことだけが姿勢が悪くなる原因ではありません。
「えっ、姿勢って筋肉で支えているんじゃないの?」と思われるかもしれません。
では、歩き始めたばかりの赤ちゃんを想像してみてください。
赤ちゃんは大人ほど筋力があるわけではありませんが、驚くほどきれいな姿勢で立ったり歩いたりしていることがあります。
では、なぜ筋力が弱い赤ちゃんの方が姿勢が良く、筋力のある大人の方が猫背や反り腰に悩むことがあるのでしょうか。
その理由の一つとして、脳や神経による姿勢のコントロール機能が大きく関係しています。
次の章では、その仕組みについて詳しく解説していきます。
姿勢は「脳」がコントロールしている
姿勢は、筋肉だけで決まるものではありません。
実は、脳や神経が筋肉へ指令を送り、その結果として私たちは立ったり、歩いたり、座ったりしています。
つまり、筋肉は「動くための道具」であり、その筋肉をどのように動かすかを決めているのは「司令塔」である脳です。
例えば、字を書くことを想像してみてください。
鉛筆を持つための筋肉は誰でも持っていますが、初めて文字を書く子どもは上手に書くことができません。
何度も練習を繰り返すことで、少しずつきれいな文字を書けるようになります。
これは、筋肉が急に強くなったからではなく、脳が「正しい動かし方」を学習したからです。
姿勢もこれと同じです。
姿勢を変えるには、「脳のインプット」を変えることが大切
姿勢を改善するためには、筋肉を鍛えるだけではなく、脳へ入る情報(インプット)を変えることも大切です。
私たちの脳は、身体から送られてくるさまざまな情報をもとに、
「今、自分はどのような姿勢なのか」
を判断しています。
もし長年、猫背や反り腰の姿勢で生活していた場合、その姿勢を「いつもの姿勢」として脳が覚えてしまいます。
その結果、本来であれば姿勢が崩れている状態でも、
「これが普通の姿勢だ」
と、脳が誤って認識してしまうことがあります。
そのため、鏡で見ると猫背なのに、自分ではまっすぐ立っているつもりという方も少なくありません。
つまり、姿勢を改善するためには、脳が「これが正しい姿勢なんだ!」と認識できるように、身体から送られる情報を変えていくことが重要になります。
脳はどのような情報をもとに姿勢を判断しているの?
脳は、次のような感覚情報を組み合わせながら姿勢をコントロールしています。
- 視覚(目から入る情報)
- 前庭感覚(耳の奥にある平衡感覚)
- 固有感覚(関節や筋肉から伝わる「身体が今どこにあるか」という感覚)
- 足裏の感覚(地面を踏んでいる感覚)
これらの感覚情報を脳が正しく受け取り、統合することで、
- 自分の姿勢を正しく認識できる
- バランスよく立てる
- 必要以上に力まず動ける
ようになります。
逆に、これらの感覚情報に偏りや ズレがあると、脳は間違った姿勢を「正しい」と判断してしまい、猫背や反り腰などが続きやすくなります。
ピラティスでは「正しい身体の使い方」を繰り返し練習します
ここまでお伝えしたように、姿勢改善では筋肉を鍛えることだけではなく、脳や神経に「正しい身体の使い方」を学習してもらうことが大切です。
そのため、ピラティスでは一つひとつの動きを丁寧に行いながら、正しい身体の使い方を繰り返し練習していきます。
例えば、
- どの筋肉を使って身体を支えるのか
- 呼吸に合わせてどのように身体を動かすのか
- 骨盤や背骨が今どの位置にあるのか
- 足裏でどのように体重を支えているのか
- 力を入れるところと抜くところをどう使い分けるのか
こうしたことを意識しながら身体を動かすことで、脳は少しずつ「これが正しい身体の使い方なんだ」と学習していきます。
もちろん、一度レッスンを受けただけで長年の身体の使い方が変わるわけではありません。
だからこそ、正しい身体の使い方を何度も繰り返し練習し、少しずつ日常生活の中でも無意識に使えるようにしていくことが大切なのです。
FORMYではピラティスと整体を組み合わせて姿勢改善を行います
ここまでお読みいただき、姿勢改善では「正しい身体の使い方を身につけること」が大切であることをお分かりいただけたかと思います。
しかし、身体が極端に硬かったり、関節の動きが悪かったり、痛みが強かったりすると、正しい動きを行いたくても思うように身体を動かせないことがあります。
例えば、胸が硬くなっている方は背筋を伸ばそうとしても腰だけが反ってしまったり、股関節の動きが悪い方はスクワットで膝や腰に負担がかかってしまったりすることがあります。
このような状態では、無理にピラティスを行っても、本来使いたい筋肉を適切に働かせることが難しくなります。
そこでFORMYでは、まずお身体の状態を評価し、必要に応じて整体で筋肉や関節を整え、動きやすい状態をつくります。
そのうえでピラティスを行うことで、正しい身体の使い方をより効率よく学び、姿勢改善につなげていきます。
もちろん、すべての方に整体が必要というわけではありません。
お身体の状態によっては、最初からピラティスを中心に進めた方が良いケースもあります。
FORMYでは、お一人おひとりのお身体の状態や姿勢のクセを評価したうえで、その方に最適なプログラムをご提案しています。
私たちが目指しているのは、一時的に姿勢を整えることではなく、日常生活の中でも自然と正しい姿勢を保てる「戻りにくい身体づくり」です。
【まとめ】筋トレだけでは、姿勢改善は難しい
「姿勢改善には筋トレが必要ですか?」というご質問に対する答えは、
「筋トレは必要な要素の一つですが、それだけでは姿勢改善は難しい」ということです。
姿勢は筋肉だけで決まるものではなく、脳や神経が身体からのさまざまな情報をもとにコントロールしています。
そのため、筋肉を鍛えるだけでは長年身についた身体の使い方までは変わらず、猫背や反り腰などが繰り返されてしまうことがあります。
姿勢改善のためには、
- 身体を動かしやすい状態へ整えること
- 正しい身体の使い方を学ぶこと
- それを繰り返し練習し、日常生活で定着させること
この3つがとても重要です。
板橋区成増・下赤塚エリアで活動するFORMYでは、お一人おひとりのお身体の状態を評価し、必要に応じて整体とピラティスを組み合わせながら、「正しい身体の使い方」が自然と身につくようサポートしています。
「筋トレを頑張っているのに姿勢が変わらない」「猫背や反り腰を根本から改善したい」とお考えの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

